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トラウマ治療者のパートナーとしての役割

Posted on 2025年9月19日 by nobodyknowsdiary

パートナーとして支える側のサポーターは、支える「パートナー」から「親」のような立場にたたされている気になる事が時々ある。大切な存在である事には変わりないのだけど、なんとなくパートナーと言うより、家族と表現した方がしっくりくるような。

ベラミさんのフラッシュバックの中には、様々な矛先が私を向いてくる。そして、様々な予定をも狂わせる。少しでも夫婦だけの時間をと思っていた「一緒に出かける予定」、どうしても今日のうちに大掃除や衣替えをしたかった「家事の予定」、今日までに仕上げておきたかった「仕事の予定」。

そんなたくさんの予定も、フラッシュバック中は「顔も見たくないくらいどこかに行ってほしいけど、孤独になりたくない」という真逆の心理状態が混在するから、どうしても二人一緒の予定が予定通り進まないという事も多々ある。

べつにそれを責めるつもりはない。本人もそうしたいと思ってないのに、感情に支配されてしまうのだから。ベラミさんの努力は、一番近くにいる僕が一番分かってるつもりだ。

だけど、その2人でするはずだった予定を変更する際の処理や尻拭いをするのは、誰でもない僕なのだ。

予約した店に謝りとキャンセルの電話を入れるのや、二人でする予定だった子供たちの衣替えや掃除を一人でやらなきゃいけないから全然終わらないし、仕事の予定もかなり押してしまって睡眠時間や子供との時間を削るはめになったりと。

そこには、「こんだけ迷惑かかってるんだぞ!」っていう感情的なところではなく、しっかりとネガティブに影響している事実があるんだよね。

それをどうこうして欲しいというわけでもないし、どうもできないのも分かってるから、別に何も期待しちゃいないんだけど、その積み重ねが「パートナーとしての僕」から「親代わりの僕」に心理的な立場を変更させる事がある。

色んな役割が求められるサポーターだけど、求められる事もパートナーとしての存在でありたいなと思うし、「自分は親じゃない」と思う線引きをしっかりして、時には相手にNOを言うようにしてる。「僕は親じゃないから、そこまではしないよ。それは自分でして。」と言うと、もちろんベラミさんは拒絶されたと思ってフラッシュバックはひどくなるけど、僕自身は自分の感情を守ってあげれたと思うから。

私達パートナーとしてのサポーターは、親代わりになってはいけないと思う。

Category: Noxの日記

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Nox

昭和生まれの40代。小さなコーヒーショップを経営しています。トラウマ治療中の妻(べラミさん)を支えてるつもりが、逆に妻を困らせてしまっている。いつか妻のべラミさんと一緒にフランス旅行に行くのが夢。こだわりが強いくせに面倒くさがり。

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