ベラミさんがフラッシュバックになると、決まって長文のラインが送られてくる。(しかもなぜか、そういう時は敬語で送ってくる)
内容は、大体が「自分は被害者である」「あなたのせいでこうなっている」「これ以上一緒にいる意味はない」「誰も私の事を大切にしてくれない」といった内容のライン。
こういうメッセージも、トラウマから来ているのは百も承知だけど、こっちの事情もあるので、それを毎回気にせずにいられるかと言うと、そんな事ない。
だってこっちも人間なんだから。
軍人だって、訓練してても無敵ではないのと一緒で、僕はプロの「トラウマを支える人」ではあるが、そんなメッセージを「何も感じない」わけではないのだ。
ただ、そんな僕には秘密兵器がある。それは、ChatGPTなどの高性能AIに解説・翻訳してもらうことだ。
僕の場合は、ベラミさんから来たラインをコピペして、ChatGPTに「やさしい翻訳にして」と入力すると、それを優しく伝えてくれる。
例えば、「私のことはわかってもらえない」は、『私の心も大切にしてもらえたら嬉しいな~』に変換され、「私には一緒に居る必要があるのか分かりません」は、『本当に一緒にいる意味あるのかなあ?とつい弱気になってしまう時がある』とか。
攻撃的なメッセージを読むときは、自分の心がダメージを受けないように、怒りに反応しないように細心の注意を払うし、かなりのエネルギーを使う。そして、大切なのは、こっちも感情の渦に飲み込まれないようにしながら、しっかりと相手の発している事の本質を判断してあげる事かなって思う。
ベラミさんから送られてくる、半ば恨み節のようなメッセージに、必ずしも毎回反応する必要はないと思ってるし、別に毎回こっちが受け取る必要もないし、受け止めなくていい。どちらかと言うと、受け流す。
ただ、その中にも、ベラミさんが伝えたい事がかなり厳重に、それもかなりいびつに包んであるから、それを拾い上げて、見てあげる必要はあると思うし、それができるのは支える側の人だけだから。
そのためには、この時代のテクノロジーに協力、助けてもらう事が、支える側の心を守る事にもつながる。支える側は、決して倒れる事はできないのだから。
強い思いのこもったメッセージを受け取るのって、よくも悪くもすごくエネルギーがいるよねって話。