トラウマ治療を受けている家族やパートナーを支えるサポーターの人たちは、恐らく優しい人達が多いんだと思う。
その優しい性格が故に、治療を受けている本人の痛みや苦しみ、不安の感情に巻き込まれてしまう事も少なくないと思う。
ベラミさんもいつもたくさんの事を考えてるが故に、その感情の矛先は僕に向かってくる。
矛盾、理不尽、偏った考え方、ネガティブの押し付け、暴言や攻撃的な発言。それ自体は、トラウマからくるもので仕方がない事は(頭では)理解してる。本人の意思とは関係なく、その感情に飲み込まれてしまうんだということも汲む努力もしてる。
そんな時の相手から向けられた言葉の処理の仕方をマチ先生にも教えてもらった。
「受け取る」けど「受け入れない」こと。
「あなたが私を追い詰めてる」って言われたとき、僕ははじめのうちは「なんでそんな言い方するの!こっちだって一生懸命努力してるのに!」って思っていたけど、徐々に言っても無駄だと思うようになり、謝らないと終わらない、僕が謝らなければいけないと思い、「追い詰めてしまってごめんね。そんなつもりはなかったんだけど」とか「追い詰めるような言い方してごめんなさい」って、受け入れてしまってた。
でも、僕自身にはそんな気持ちなんて微塵もない。完全に濡れ衣。冤罪。
そんな時に「ベラミさんは、そう思ったんだね」「そういう風に感じたんだね」って、ベラミさんの感じ方・捉え方を否定しないで「受け取る」だけにした。
そして、ここからは僕が編み出した技。その受け取った相手の感情を頭の中で小さく小さく丸めて、窓から見える遠くに吹っ飛ばすイメージをする。
遠くに飛ばすときは、実際に見えてる景色の中で飛ばすと更に効果大。時には、強肩の野手並みに遠投で、ある時には大砲でとにかく見えてる景色の一番遠くに。
ベラミさんは、夜にそういう感情をぶつけてくる事が多いから、夜には流れ星のような光る演出も頭の中でつけてあげる。とにかく、イメージできる限り、飛んで行ってるのをわかりやすくして遠くに飛ばす。
この時は、ベラミさんに気付かれないように、自然に視線を窓に向ける。
もちろん、受け取ったあとに、僕が冷静に「そう感じたんだね」って返しても、それでベラミさんが納得するわけでもなく、「そういうの、もういいから」とか「あなたは自分で私を追い詰めてる自覚がないの?」とか追攻撃はあるが、何も全て受け止めてあげる必要はないんだと思えた。(追加攻撃も、小さく丸めて遠くにポイだ)
よく言う、「相手の感情は相手のもので、こっちが処理してあげる必要はない」っていうのは、トラウマ治療を受けてる人でも同じでいい。
いつも思うけど、トラウマ治療中の本人はつらいのは理解するけど、支える側の人たちも本当につらいし苦しい思いをしているんだよなって思いながら、いつか「あの時は本当にしんどかったね」ってお互いに笑って話ができるシーンを思い描きながら、毎日を過ごしてる。
